幼なじみ

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俺はカフェのある場所とは逆方向に歩き出した。 「あっ、オイ!」 翔平が呼び止める。 「いいのかよ?アレ・・・」 気まずそうな顔で、翔平は俺に問いかける。 「知らねぇよ・・・」 俺が不機嫌丸出しの顔でそう答えると、 「も・・・もしかして、葎も俺と同じフリー仲間に入っちゃう感じ??」 気まずい空気を悟ってか、裕也は場を明るく?しようと思い放った言葉は・・・見事に逆効果だった。 「大馬鹿野郎!だから彼女出来ねぇーんだよ」 翔平はコイツKYだし、みたいな見下した目で裕也を見た。 「ちょっ!!?酷っ~!!」 その後も何やかんやで2人は言い争っていたが、その時の俺の耳には全く聞こえていなかった―・・・
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