♦Distance♦

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歩幅は少し小刻みに 夕暮れに染まる街を歩いていた 手を繋いだあの空間 手放す事のできない幸せだった   でも今は… そこまで辿り着けなくて   離れて気付く一欠片の夢   全てを信じる事ができなくて もしも貴女がそこに居たら 今なら言えた?貴女の為に…   「I miss you」   素直になれず失くしてしまって もしも貴女がそこに居たら 今でもきっと求めてしまう?   「I want you」   無くして気付く一欠片の愛   でも今は… 繋がりが望めなくて   変わらない想いが愛と言うなら 切なさも解っていたはずなのに いつも笑顔で迎えてくれる 貴女を心から信じていたのに   欲張りな涙の雫は 貴女に預けたままで あの証を呆れる位眺めて 瞳を閉じて浮かび上がる   そこにある確かな memory   刹那の戸惑いが お互いの心を引き離す 硝子の心は 音もたてず崩れて散り まるで何も無かったように…   今まで何度も立ち止まった このまま時が止まればいいのに   あの時消えてしまえば良かった もう2度と戻れないの?   いつから失われてきたのだろう 大切な物全て取り戻したいのに 貴女の残した幻だけが消えない   満たされない想いを胸に抱き 今日も明日も 貴女の面影を想い出す   いつまでも続くと信じていた   幸せな日々……
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