Evil of daughter 壱

6/8
前へ
/70ページ
次へ
私がいつもの部屋…ー玉座の部屋についたとき、民衆の代表者、赤の剣士メイコが来ていた。 私が玉座に座ると跪いた。 「今日は面会を受けて頂きありがとうございます。事前に予約をとらなかったことを申し訳なく思います。」 「で、何の用?」 ドア付近にいるレンにチラッと目を向けてからメイコを見た。 相変わらず代わり映えのしない女ね。 「お願いが…」 「税率ならさげないわ。今のままで結構」 私はメイコの言葉を遮り即答で答えた。 メイコはそれを驚いてたけど。 「ですが、これでは皆飢餓してしまいます!」 私はイラッとしため息をついた。 「相変わらずしつこいね、お姉様」 お姉様は一瞬驚いてたけど話を理解するとそうか、とつぶやいた 「…そうかお前が王女なのだな。でも何故、お前が…?」 「それは貴様が拒否したからだ、赤の娘」 灰色の外套を羽織ったレンがお姉様のとこまで歩き、睨み付けた。 「私にはやらなければならないことがあった…」 「自分の夢のために家も親も姉弟(ボクたち)も全てから逃げ出したお前が仕方なかった?」 「…私は最高の剣士に、皆を護れる剣士に…ならないといけなかった。この国のために」
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加