Evil of daughter 壱

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私はレンがお姉様の胸ぐらをつかむのをみると、少し楽しくなった。 もっとやりなさい、レン。 レンをチラッと見るとお互いの思ってることがわかったのか、頷きお姉様を見た 「私の夢は妖精女王(ティターニア)」 「僕の夢は月配達(ルーンサーカー)」 「でも、メイコ、お前のせいで僕らの夢は消え、運命は決まってしまった」 レンはお姉様を殴ると鉄鉱石で出来た地面にお姉様を叩きつけた。 「うぐっ!」 「抵抗しないのか“赤の剣士”。」 「…そうかそうなんだな。もう前には戻れない…」 お姉様は諦めた表情をして、懐から小刀をだし、私に向かってきた。 お姉様、あなた最初から私を殺すつもりでいたのね。 税率の話なんて嘘で。 お姉様がその気なら私も考えがある。 「レン。」 「はい。」 私はレンの名を呼んだ レンは自分が何したらいいか、私の目でわかっていた。流石双子、と思った。 レンは向かってくるお姉様を捕まえ地に叩きつけた。 そして抵抗出来ないように両腕を縄で縛った。 「なんで、お前が…!」 お姉様は何かを悟ったようにレンを見ていたけど私はそんなことに興味はない。 「僕の心配より自分の心配をしたらどうだ?赤の娘」 私はいいことを思いつき、口角をあげた。 「あと少し税率をあげようかな」 「なっそんなことしたら…!」 「あなたのせいよ?赤の娘」 お姉様は小さい涙を流した ※妖精女王 ティターニア 女だけがなれる職業 地位は高い 王宮に使える 兵士よりも上。 剣を使い人々を幸せにする 月配達 ルーンサーカー 国家配達人 今でいう郵便配達人
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