プロローグ

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ここはひともよりつかないくらいもり。 そのおくにそんざいするは、ふるぼけたえいがかん。 それではなかにはいってみようか。 中には一昔前の映画の機材が沢山ある。 人間はひとっこひとりいない。 人間は。 そう、いるのは時代に忘れられ、時代に棄てられた歌を歌い、人間と暮らしていたボーカルアンドロイド。…ボーカロイドたちだ。 ここはそんなボーカロイドたちの映画を上映する映画館。 彼女らの映画は人間よりもリアルで規制等なく自由に撮影し自由に見ることができ、金などいらない。 ここは人間が訪れることはない。 今まで一人も訪れていない。
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