プロローグ

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え? 私? 人間じゃないかって? これはこれは失礼しました。 私、道化師のカイトと申します。 これでもこの映画館の館長を務めております。 私たちは先ほど説明したとおり忘れられた存在。 ボーカロイドは時代遅れの欠陥品。 私たちは常にそれを忘れず人間と共存出来ないか考えてるところです。 で,思いつきました。 人間に私らの作品を見せればいいと。 人間よりボーカロイドのほうがリアルに上手く再現できてるはずです。 正直僕ら…、失礼しました。 私らからみたら人間の作品など子供が作ったスライドショーにしか見えないのです。 歌も同じです。 人間に本当の想いが歌で伝えられるのでしょうか? …不可能です 人間は歌以前に醜いのですから。 ボーカロイドは歌しかないため、歌のためなら死ねます。 それぐらいの決意があるのです。 人間の歌など作品同様、 欠陥品にしかみえません。 当時、人間が歌えないならボーカロイドが人間の代わりに歌ってました。 だが 本当は逆ではないかと気付いたのです。
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