間章の二『三区にて』

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間章の二『三区にて』

「ふんふん」  十二聖護士の一人、ジェミニア・ディオスクロイはヴァルアからの手紙を読んでいた。  キャンスァルは生きていて、今付き人と一緒にあちこちを回っているらしい。  十区には魔王がいたらしく、それを追ってんだとか。 「……相変わらず、あの人……ていうか、四区の人々はフリーダムだよねぇ。いろいろ忙しいってのに」  欠伸混じりにジェミニアは真っ白な髪をポリポリと書く。  とりあえず、今はこの三区に向かっているらしい。  まぁ、いろいろと旅人とか寄るし、情報も集まりやすいもんね。  せっかくだし、お手伝いくらいしてやるのもいいかもしれないな。
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