115人が本棚に入れています
本棚に追加
/442ページ
間章の二『三区にて』
「ふんふん」
十二聖護士の一人、ジェミニア・ディオスクロイはヴァルアからの手紙を読んでいた。
キャンスァルは生きていて、今付き人と一緒にあちこちを回っているらしい。
十区には魔王がいたらしく、それを追ってんだとか。
「……相変わらず、あの人……ていうか、四区の人々はフリーダムだよねぇ。いろいろ忙しいってのに」
欠伸混じりにジェミニアは真っ白な髪をポリポリと書く。
とりあえず、今はこの三区に向かっているらしい。
まぁ、いろいろと旅人とか寄るし、情報も集まりやすいもんね。
せっかくだし、お手伝いくらいしてやるのもいいかもしれないな。
最初のコメントを投稿しよう!