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朝食のフレンチトーストをもしゃもしゃ食べながら、アクルは窓の外の、花畑の景色を眺めていた。
黄色や赤や、白いかったり。見た事の無い花も見てとれる。
数えきれる程度の蝶々が飛び交う光景を眺めながら、アクルはしばしぼんやりとしていた。
平和だなぁ、と。 このまま消えてしまえたら楽だなぁ、と。そんな他愛の無い事を。
「いやー、このフレンチなフレンチトーストは美味いなあんた、料理人は上手い、料理は美味い! うっは! 我巧い事言った!!!」
アクルは魔王の馬鹿発言も含めた上で平和だなぁと思う。
………………。
「とりあえず、外にでも出てみますか」
軽く頭を振りながら、アクルは支度を始めた。
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