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「アクルアクル!我ってばテラいい事考えた!!」
「な、何ですかいきなり?」
「ここに永住しようず!」
悪流は軽く息を吐く。そんな訳には行きませんよ。
ふと周りを見渡すと、子供達がやたらにはしゃいでいる。
「すいません、騒がしくて」
少し困った様に笑うヴァルアに、悪流は小さく首を横に振る。
「このくらいの方が、落ち着きますよ」
それを聞いて、そう、とヴァルアは嬉しそうに微笑む。
「それは良かったです。ゆっくりしていって下さい」
そう言って、ヴァルアは寂れた感じの教会の様な建物に入って行き、悪流もとりあえず着いて行く。
子供達は、突然の客人である悪流に興味津々らしく、凄い見てる。
あまりにも見ている為に、魔王は思わず「貴様『見ている』な!!」とかほざいているが、とりあえず無視した。
ヴァルアはいきなり声を荒げた魔王に少しびっくりしていたが、悪流は気にしないで、軽く流して下さいと苦笑した。
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