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「……、えーと?」
悪流もよく解らずに首を傾げる。
「あっはっは、可愛いね君」
そんな悪流の様子に和んだらしく、愉快そうにアドロメアは笑う。
「まぁほら、せっかく来たんだし遊んでいきなよ」
くいっ、とアドロメアは入り口の方を指差すと、そこには子供達が興味津々と言った感じで見ている。
「みんなあんたと話したいんだよ。お客様はよく来るけど、あんたは新顔だしね?」
「へ?え、えっと」
どんなふうに接したらいいのかいまいち解らず、更に困惑する悪流の背中を、アドロメアは愉快そうに押す。
「いーからいーから、遊んだげてって!何時もあたしが面倒見てんだけど大変でさぁ」
ケラケラ笑いながら、アドロメアはそう言って悪流を押し、悪流は困惑したままされるがままになっていた。
「流石我達のアクルだぜ!
押されたら簡単に押しきられちまう!
そこに痺れる憧れるゥ!」
我達ってなんだろうとか悪流はどうでも良いところに疑問を感じていた。
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