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「流石我達のアクルだぜ!料理の腕前はプロ級!
そこに痺れる憧れるゥー!!」
けたたましい魔王の言葉に悪流はとりあえず苦笑で返す。
「やー、悪いね!何か、いろいろ手伝って貰っちゃってさぁー」
テキパキと家事を手伝う悪流に対し、アドロメアはケラケラと呑気に笑いながら声をかける。
「やー、ホント毎日が毎日大変だし、助かったよ」
「あ、いえ……これくらい平気ですよ」
そう言って、悪流はぎこちなく笑いながら会釈をする。
「今日一日くらいは、お世話になりますから。これくらいはしますよ」
そう言って、焦点の定まらない目をしながら呟き、使った食器を片付け始める悪流を眺めながらアドロメアは軽く頭を掻く。
「えっと……アクルってさ、何か目的とか持って旅してるの?」
それを聞いて、僅かに悪流の手が止まる。
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