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「一応ちゃんと、しっかり洗いな?」
「だ、大丈夫ですよ、本当に……」
「安心と信頼の再生力の無駄遣い乙」
悪流は軽く眉を潜めたまま、部屋の景色を眺める。
「……ごめんなさい」
「ん?」
よろよろと、悪流は立ち上がる。
「ちょっと、風に当たって来ますね?」
「ん……ああ、解ったよ。ちゃんと、戻って来なね?義姉さんに怒られちゃうし」
そう言って、ケラケラと快活に笑うアドロメアに、悪流は再び困った様な笑みを向けた。
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