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「でも、魔王さんとこうやって話してるって、何だか不思議な気分ですね。」
我がナニの小ささを指摘したらあいつは悲しそうに押し黙った、とか言いながらどんどん話しをそっちに持って行こうとする魔王を阻止するべく、悪流は別の話題を提供する。
「ん?そだな、何時もの我はアクルたんの頭から直接話しをしてたしな。」
こうやって話すのは初めてだよなー、と笑う魔王にそうですねと悪流はクスクス笑う。話題はそらせたらしくホッとしていた。
「……あたし、魔王さんが魔王さんで本当に良かったです。」
「ん。まぁ我もおまいみたいな奴で良かったわな。」
魔王も腕を組みながら、うんうん、と頷く。
「あ、ちなみにこの辺りにある華は彼岸花って言うんだぜ。」
「へぇ。綺麗ですねー。」
「おー。我も結構好きなんだ。縁起悪いらしいけどな。」
魔王は、逆に考えるべきだよなとあれこれぼやいていた。
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