終章

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「……うきゃきゃ、まだ……死ね、ませんぞォ……。」  山道を、擬猿はふらふらと歩く。自分が気絶している間に、元気満々なジェミニア隊やら、走馬やらエリスやら他負傷者の活躍により部隊は壊滅したらしい。  だが、儂はこうして生きている。  辛うじて道になっている道を見付けて、擬猿はホッと一息。そして歩き出す。 「……おかしい、ですなぁ……?」  擬猿は顔をしかめる。ここらの道は何度か通った事がある。  明るい月に照らされた道……そろそろ集落が見える頃なのですが……こんなにこの道は長かったか?  道の先は、暗くて何も見えない。 「ちなみに、その先は常世まで続いているよ。」  背後を擬猿は振り返る。そこには、一人の青年が立っていた。
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