間章の二『三区にて』

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 さぁて、何の用事かねぇとキャンスァルは歩き出す。  なんというか、ただいま現在進行形で違犯行為をしているために、どうにもいい予感がしない。 「……ん~。」  頭をぽりぽりて掻きながら、まぁいいかと呟き、街中でも目立つ、一際大きな屋敷の門番をしている兵士に声をかける。 「キャンスァルだけどさ、ジェミニアの奴に呼ばれてんだけど……今いるか?あいつ」  それを聞いた兵士は、どうぞ此方へと一礼し、門を開けて屋敷に向かって歩きだす。  ……やっぱ、不安だな、どうにも。  とりあえず、妙な事言わねぇようにしねぇとなぁ。
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