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さぁて、何の用事かねぇとキャンスァルは歩き出す。
なんというか、ただいま現在進行形で違犯行為をしているために、どうにもいい予感がしない。
「……ん~。」
頭をぽりぽりて掻きながら、まぁいいかと呟き、街中でも目立つ、一際大きな屋敷の門番をしている兵士に声をかける。
「キャンスァルだけどさ、ジェミニアの奴に呼ばれてんだけど……今いるか?あいつ」
それを聞いた兵士は、どうぞ此方へと一礼し、門を開けて屋敷に向かって歩きだす。
……やっぱ、不安だな、どうにも。
とりあえず、妙な事言わねぇようにしねぇとなぁ。
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