間章の二『三区にて』

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「お、来た来た」 「うぃ~っす」  部屋に入って、ソファーで寛いでいるジェミニアに軽く手を振るキャンスアル。 「久しぶりだね、キャン」 「ん、そういやそうだなジェミ。変わりは?」 「無いよ?キャンは、髪型変えた?」  まぁな、と笑いながらキャンスアルはソファーに座る。 「んで、用事ってなんだ?」 「ん~?今は魔王の情報探してんだよね?  せっかくだし、何か手伝える事あるかなってさ」  なるほどと呟き、さてどうするかなとキャンスアルは思う。 「魔王は、見たんだっけ?キャンは」 「ああ。どさくさに紛れて、逃げられちまったけどな」  苦笑気味に言って、キャンスアルは頭を掻く。 「特徴とかは?」 「アエアリス先輩の報告と一緒だな」
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