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「とりあえず、魔王は今一人で行動してるんだよね?」
「ああ、そうみてー。何か魔族に狙われてるみてぇなんだよな、何故か。
でも、アエアリス先輩によるとお供の奴がいたんだっけ?」
キャンスァルの言葉に、ん~、とジェミニアは眉間に皺を寄せる。
「実際顔見た訳じゃあないからねぇ。十二支にも狙われてるみたいだし、それはないんじゃあないかな?」
五区でも見たという報告があったね。十二支も二人くらい現れたみたいだ。片方は死んだらしいけど片方は解らない。
「そんでよ、何か情報とかあるか?」
「少なくとも、この三区には来てないなぁ……人間も魔族も狙ってるなら、どこに行こうとしてるのかさっぱり解らないし」
……五区か、六区か……十一区も治安が甘いし、行きやすいのはあの辺りかな。
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