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「ああ……まぁんなとこだぜ」
非羊を思い浮かべながら、実感湧かねぇなと音兎は思う。簡単に死ぬタイプには見えないからだ。
喰鼠や……言いたくはないが、牛若や、走馬の兄貴だって早死にしそうな性格ではあるが(私も長くは生きれそうにねぇしな。)
「ウチらの情報網によると、五区の方に向かったのを見たそうですぜ?」
「……ま、隠れやすい場所ではありそうだしな」
音兎はタバコをふかしながら、やれやれだぜとぼやく。五区たって広いしなぁ……。
「ま、仕方ねぇな。オラ、金だ」
情報料を手渡し、音兎は身を翻す。とりあえず行ってみねー事にははじまんねぇだろ。
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