間章の二『三区にて』

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「よう」 「オウ」  しばらくして、二人は宿で合流していた。 「ジェミニアって十二聖護士も、捜索するとよ。ちと厄介な流れになっちまった。十一区に行くみてぇだな」  ほぉ、と音兎はタバコをくわえる。 「アクルの奴は、五区に向かったらしい。クク、ウチの情報屋は中々優秀だぜぇ……」  マジか!とキャンスァルは笑う。 「んじゃあ、善は急げだな!」  キャンスァルは笑いながら走り出す。 「やれやれ……ちったぁ落ち着けっつーの」  ぼやきながら、音兎は空を見上げた。綺麗な夕日だぜ。
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