間章の三『カケラ』

4/21
前へ
/442ページ
次へ
 やぁれやれぇと擬猿は思う。はてさて、こんな僻地に何があるというのでしょうなぁ?  疑問には思うが、タリアスは微笑みを浮かべるだけで何も言わない。事の始まりは、数日前である。  万龍の体調が悪化した。  あれでいて、万龍はかなり長い事生きていて、常に全線にいた。  五十年程前の戦いが響いたのでしょうなぁと擬猿は思った。
/442ページ

最初のコメントを投稿しよう!

115人が本棚に入れています
本棚に追加