間章の三『カケラ』

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「……音兎の、知り合い……ですか?」  とりあえず言葉が通じた事に異守は安堵の息を漏らす。 「ええ、まぁ……アクルさんの事、すげぇ心配していやしたぜ?」  武器をかきけし、悪流は震える。思い出す。友達だ。  あたしが言ったんだ。友達になってと。音兎さんも承諾してくれた。  …………懐かしいなぁ。  両肩を抱き締め、悪流は荒くなった呼吸を落ち着ける。それほど日数がたっているわけでもないのだが、数年はたったかのように感じた。  ……でも、だけどもういい。いらない。 「……万龍の居場所……教えて下さい」  かすれた声で悪流は言った。
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