20人が本棚に入れています
本棚に追加
ある村の広場に青年は立っていた。
青年の名はリュウ。
村の名はソボク村。
素朴な街並。
素朴な木々。
素朴な雰囲気。
だが、この村の外には無数の魔物が巣くっている。
この村には「成人の儀」という儀式がある。
内容は 18歳を迎えた青年はみな村の外に出て、魔物を狩るというもの。
今回は四人の青年がこの儀をうける。
リュウ、そして幼なじみのスイは広場に赴き、儀式の開始を待った。
~2時間後~
「それでは成人の儀を始める!」
長老の一声。
「四人の青年たちよ題目を確認に参れ!!」
リュウたちは自分の名前が書いてある紙を取り、題目を確認する。
「俺は…ミニドランだ。」
ミニドランとはドラゴンの子供である。
火も吐かず、牙もないため、狩りやすい魔物だ。
「ラッキーだな。リュウ。俺なんてリーパーだぞ。」
リーパーとは森に住む虫型の魔物。
相手を溶かす粘液を吐いてくる。
装備のない農夫が森に入り、リーパーに殺される事件は稀ではない。
リュウたちは長老から剣を貰い、狩りにでる。
「さぁ行こうぜ!!」
門をでて、外の世界へと踏み出す。
ついに物語は序章を迎えた。
最初のコメントを投稿しよう!