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その頃リュウは東の草原にたどり着いていた。
「さてと…。」
辺りを見渡し、ミニドランを探す。
すると、100メートル先くらいに、らしき対象を見つけた。
リュウはそれに向かって走る。
『ピギャー!!』
ミニドランはリュウを見つけると威嚇の声をあげる。
寄ってきた所を峰討ちで気絶させ、籠にいれて帰ろうとした。
その時、、、
『ギャアァァン!!!』
耳をつんざくような鳴き声。
雲を隠しきるような大きい身体。
少しの羽ばたきでも突風を呼ぶ翼。
獲物を的確に捉らえた眼はまっすぐにリュウを見ている。
「………!!…おい…嘘だろ……?」
リュウはこの怪物を見た初見こそ恐怖に体を支配されたが、不思議とすぐに足が動き出した。
{逃げろ。}と。
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