第一章 試練と覚醒

3/7
前へ
/136ページ
次へ
その頃リュウは東の草原にたどり着いていた。 「さてと…。」 辺りを見渡し、ミニドランを探す。 すると、100メートル先くらいに、らしき対象を見つけた。 リュウはそれに向かって走る。 『ピギャー!!』 ミニドランはリュウを見つけると威嚇の声をあげる。 寄ってきた所を峰討ちで気絶させ、籠にいれて帰ろうとした。 その時、、、 『ギャアァァン!!!』 耳をつんざくような鳴き声。 雲を隠しきるような大きい身体。 少しの羽ばたきでも突風を呼ぶ翼。 獲物を的確に捉らえた眼はまっすぐにリュウを見ている。 「………!!…おい…嘘だろ……?」 リュウはこの怪物を見た初見こそ恐怖に体を支配されたが、不思議とすぐに足が動き出した。 {逃げろ。}と。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加