第一章 試練と覚醒

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「…!ここは!?」 「村の病院じゃ」 リュウはあの直後に同じく儀を受けていた青年に助けられ、病院に運ばれていた。 「…村長……俺は、俺は合格なんですか!?」 「案ずるな。お前さんはきちんと目標を達成した。 だから合格じゃ。……ただ…」 「よかった…。 って村長、ただ何です?」 リュウは慌てて聞き返した。 「ただ…お前さんと同じくして儀に参加していたスイが……行方不明なんじゃ……。」 「……!!村長!俺‥俺‥スイを見たような気がします…!」 「まことか…?まず落ち着け。リュウ。話してみよ。」 リュウはゆっくりと深呼吸をし、説明した。 ドラゴンの襲来、 黒き炎を纏う男、 自分の経験した全てを話した。 「…なるほど。リュウ、お前さんはその男をスイだと思うんだな?」 「はい…。恐らくは。」 「スイを追いかけたいか?」 「もちろんです。」 「よかろう。ついて来なさい。」 村長は病院から出、村の奥にある洞窟へと向かった。 カツカツカツ…。 そして広く、鎖が大量にある部屋についた。 「ここは封印の間。その昔、邪悪なるものを討伐したという伝説の剣士、トゥードの魂が封印されている。」 「伝説の戦士の魂!?」 「そうじゃ。これからお主にはこの魂の器になる資格があるか試させてもらう。」
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