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『見つけました』
「え?」
何処からか【声】が聴こえるが何処か解らない。
『お城に招待致します』
「お城に…」
何処の国の?
ベルサイユ宮殿とかそこら辺だろうか?
ありすは首を傾げる。
『はい♪僕等は貴女を待ちわびております故、早く参りましょう』
「私を……」
待ちわびていた?
何故?
『───なんだから当たり前です』
「え?」
何て言ったの?
大切な部分が聞こえなかったような気がする。
だけど【声】の持ち主の人物が見えないから別に気にはしなかった。
「貴方は一体…?」
『僕は貴女の案内人』
「案内人?何処の?」
『来てみれば解ります。さぁ手を』
「手……?」
言われれば右手を出す。
すると何かに握られる触感を右手に感じた。
「えっ…?」
『息は止めないで下さいね』
そう言われたら一瞬世界が暗闇に堕ちた。
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