一章

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にぎやかでのどかな街。 この街の死亡率は低く、この日本の中で一番平和と言っても過言ではない。 その平和を守っているのは、私率いる裏特捜隊のおかげだろう。 親に受け継がれた隊長という立場になった私は事件があれば命を懸けて、その事件に立ち向かう。それが私の掟だ。 私が裏特捜隊の隊長だとは、裏特捜隊以外は誰も知らない。 裏特捜隊の仕事は、警察に正体がバレないように悪人を捕まえ、警察に渡す。良く言えばヒーローみたいなものだ。 こんな危ない仕事をしている私は、普通の女子高生。 のつもり。 周りからは完璧だの、大人だの、私を普通の17歳の女の子として見てくれない。 そんな私は、一応女子高生だから学校に来ている。 今はお昼休み。 「澪香、彼氏がぁ!!」 「どうした?」 私の友達は、私によく頼ってくる。 悪い気はしないが、恋愛経験ない私に何故相談なんかするんだろう。
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