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「~で、将来はスクエニに入って、面白いゲームを作りたいと思っています」
何人かの自己紹介が終わる
「スクエニかぁ~競争率高そうだけど、まぁ、頑張って!」
「先生まぁって投げやり~」
「夢を壊すなぁ~」
だんだんと生徒達と打ち解けてきたようで、緊張も解けてくる
「現実は甘くないぞ~、次はっと…」
出席の名簿を見ると少し変わった名前が書いてあった
「え~っと…あまがみ?りょく?」
取りあえず、呼んでみたものの…、誰も返事をしない
「あまがみ君?」
(なんて読むんだ?この名前?)
その時、カタッとイスを引く音がした
「先生、それ多分僕の事じゃないですか?」
そう言って立ったのは、あの少年だった
「えっあぁ」
思わず、どもってしまう
少年はくすっと笑って
「でも、りょくでも構いませんよ、先生」
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