1人が本棚に入れています
本棚に追加
「そ、そうか…では、りょく君、自己紹介を」
(落ち着け自分、何を動揺してるんだ)
少年は「はい」と返事をして裕司に向かってニコリと笑顔を作る
中性的な魅力のある笑顔だった
ドキリと裕司の胸が脈うつ
「本当の名前は(りょく)じゃないんだけど…先生が呼びやすいならそれでもいいですよ」
少年は、冗談ぽくそう言うと、生徒達くすくすと笑う
「あまがみ、りょく(笑)です、趣味は…読書です後、特技はアヤトリ…かな?」
「アヤトリってあの紐使ってやるあやとり?」
隣りの席の女子が、不思議そうに聞いた
最初のコメントを投稿しよう!