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「りょく」は ニコリと女子に優しくほほ笑む
「そうだよ、あやとり…得意なんだ、ほら」
りょくはポケットから赤い紐を取り出し、器用に何かを造り初めた
裕司はりょくの器用に動く指先をみつめていた
紐を操る指先は細く、白い肌に、赤い色がとても映えている
「……」
どくん…
一瞬、心臓が脈打つような感覚がした
糸を操る細い指が、妙に艶っぽく見えてくる
「はい、満月」
と、力の指先には器用に糸でつくられた満月が出来上がっていた
「わぁ、器用だね~」
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