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新任教師の挨拶が始まり、自分の番が近ずいて来る
いつもなら、こういう場所では緊張して、胃が痛くなるはずなのだが、それよりも、今の裕司は「彼」を探す事に集中していた
6年2組の座ってるあたりを必死に目で、追って…
(何でだ…気になって仕方ない)
―いた!―
「彼」は列の後ろの方で静かに座って新任教師の挨拶を聞いている様子だった
後ろの列にいると言う事は、背は高い方なのだろう
彼を見つけた直後、挨拶の順番が自分に回ってくる
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