春風
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「6年2組を担当する、藤原 裕司です」 簡単に挨拶を済ませ、また彼の方に目を向ける 彼は少し下を向いていた (こっち、見ないな…) 見ないから、何だと言うのだ、と、考え直した あまり見てると変に思われる どうせ、担当するクラスに彼はいる (変な気持ちだ…) そんな訳の解らない感情をずっと抱えて、入学式は進んでいった
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