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残暑も過ぎ去り、秋の涼しさが顔を出してくる頃……
俺はすごく気になる事がある。
勉強もできなくはない。
部活もうまくやってる。
片思いだけど好きな人もいる。
けど……最近めっちゃ気になるんだよね。
一日中、見られてるような……あの視線が……
朝、登校する時もそうだし。
休み時間とかもそうだし。
部活してる時もそうだし。
いや、自意識過剰とかじゃなくてさ……ホントに見られてるんだって。
誰に見られてるかはわからないけど……
そして……今この瞬間も……
「いらっしゃいませぇ!」
「ねぇ、今度あそこ行こうよ」
「2年3組、メイド喫茶やってまぁ~す!」
……学園祭真っ只中だ。
そんな中、俺は体育館に向かっている。
午後1時からのライブの準備のためだ。
俺が入ってるのは軽音楽部で、軽音楽部は体育館の午後の時間帯全てを使える。
しかも、俺が率いる『Alf horn』は1番最初に出番がある。
俺の他に男2人と女1人の4ピースバンドだ。
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