スベテノハジマリ

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男の名前は、Dr.マッドと言うらしく部下の外国人は白い金髪がニコルソン、黒い坊主がドルビーと言うらしい…。 そしてあの日ニコルソンが運転中俺をはねてDr.マッドに相談したところ連れてくるように言われて連れていって治療をしてくれたらしい。 「ここまではいいか?」 Dr.マッドは尋ねた。 「あぁ…」 純は頷いた。 「貴様がここに来る頃には死んでいた。」 「じゃあ…何で?」 純には足もある、痛みも感じる。 Dr.マッドの言うことには矛盾が感じられた。 純にはさっぱり分からなかった。 「ワシが…いや…神が貴様に命を与えてくださったのじゃ」 「神…? どういうことだ…」 そう言うとDr.マッドは白衣のポケットから何かを取り出した。 「これじゃ…」 そこには黄緑の透き通ったあの液体があった。 「それは一体…」 純は尋ねた。 「¨God Tears¨じゃ…」 God Tears? 直訳すると…神の涙…か… 「これを打つと…一度死んだ者を蘇らせる力があるんじゃよ…」 Dr.マッドは¨God Tears¨の入ったビンを揺らしながら言った。 「そうだったのか…」 もっと早くあれば父さんや母さん…優も生き返ったのに… 「それともう一つ…。 ワシに力を貸してくれんかの?」 力…? 何を言ってるんだ…。 「近頃…ワシの命を狙ってる輩がいるんじゃ…。 恐らく狙いはこれじゃ…」 と言って¨God Tears¨をかざした。 「でも…そんな…俺…」 ただの高校生がそんな命を守るなんてできやしない…。 それにニコルソンとドルビーがいれば十分じゃないか… と純が戸惑っていると…。 「2日間でいいんじゃ…」 Dr.マッドが先ほどとは違い悲しい目をしているのがわかった。 助けてもらった恩もあるし… 「わかりました。」 純はしぶしぶ引き受けた。 「そうか…ありがとうよ…」 Dr.マッドは顔を手で覆った。 「それで一体俺はどうすれば?」 「それなら明日ニコルソンが家まで来るから待っておってくれ…」 明日ってことは土日か…ちょうど良かったのかもな? 「わかりました。 では…」 純は立ち去る時にある疑問が浮かんだ。 何で…俺の家を知っているんだ…? すると純の視界は真っ暗になった。 後ろでDr.マッドがほほ笑んでいるとは知らずに
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