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「……を……よう。」
何を言ってるのか分からない…。
誰かに話しかけているみたいだが誰か見れない。
少なくとも俺の頭上にいる男は白髪で髭の長い70歳くらいの老人だという事はわかった。
しかし肌はボロボロで目にも生気を感じられない。
やっぱり死神なのかと思った矢先、顔の下の部分から黒いスーツの袖が手を伸ばし、男に何かを渡した。
もしかしてさっきのマフィアのような外国人か?
そんなことより純の意識は男が手にしたものにいった。
注射器だ。
中に入ってる液体は黄緑が透き通った入浴剤のような色をしていた。
そして針を出して液体を少し垂らした。
もしかして…実験の道具になるのか?
純は少し恐怖を抱いた。
ウィィィィン
急に天井が純に近づいてきた。
違う…
純が天井に近づいていったのだ。
おそらくベッドを上昇させたのであろう。
すると背中に痛みを感じた。
注射をされたようだ。
…!?
「ウ゛ァァァァァァァァァァ!!!」
純は人間が放つような声でない声で叫んでいた。
体の中に何かが入ってくる。
血管が裂けそうになる
痛い…痛い…痛い…
痛みが退いた頃には純の意識はもう無かった。
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