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ここはどこだろう…
気がついたら純は繁華街の裏路地にある建物にいた。
入口へ繋がる階段は地下に地下に向かっている。
純は入口へ降りていった。
ガチャ…
「よく来たな…」
そこにはあの男が座っていた。
「あんたは一体誰だ?
俺に何をした?
ここはどこなんだ?」
純は疑問に思っていた事を聞き出した
「そう慌てるな…
貴様には話さなくてはならないと思ってたんじゃ…」
そういうと男ははにかんだ
ゾクッ……
男がはにかんだ瞬間、純の体に寒気が走った。
顔は笑っていても目が笑っていない…。
なんかおぞましいオーラを感じる…
純は全身から汗が出たのがわかった。
「脱げ…」
………え…?
この男……同性愛者か…?
純は少しずつ後ろに下がった。
「勘違いするな…背中を見せろと言っておる。」
背中?
「あ…あぁ…」
純はブレザーを脱ぎシャツのボタンを外すと男に背を向けた。
「ふむ…」
男の視線を感じる…。
「怒ってみろ…」
「なんで…?」
「いいからするんじゃ…」
男が放った一言で純はまた汗が噴き出た。
この男…
怒れと言われても…。
純…
純…
お兄ちゃん…
父さん…母さん…優…
おれの家族を奪った事故が憎い…
憎い…
憎い…
憎い!!!!!
ガシャァァン
部屋にあったガラスが全て砕け散った。
「ガァァァァァ!!」
純は男に襲いかかった。
ガシッ!!
いつから居たのだろう?
背後からスーツ姿の男に制止され何かを打たれた。
「ガ…ガァ…」
純はその場に倒れこんだ。
「お…俺は?」
純は意識を取り戻した。
先ほどとは違い落ち着き少し弱っている様子だった。
「そこそこのセンスはあるようじゃな」
センス?
何を言っているんだ?
「さて…経緯を説明するかの…」
男は語り出した。
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