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「なぁ雨美。
なんで分かったんだ?
犯人が松宮に好意を寄せてる人間って。」
俺は教室に戻りながら雨美に聞いた。
「まぁもっと言えば
元彼って事も分かってた。」
雨美は得意げに言う。
「だって財布じゃなくて
携帯電話を盗むんだよ。
あたしが泥棒なら
財布盗むし。」
「でも松宮を嫌ってる人間が
携帯電話の中を見て、
よからぬことをする可能性だって…。」
「…クスッ…よからぬ事って…
よく考えて。
もしそうなら
暗号付きの自分の居場所教える手紙とか書かないでしょ。」
「そっか…。」
雨美ってこんな考える奴だったんだ…。
天然って思ってた。
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