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やっと病院についた。
「二人は無事なのか」なんて思う暇もなくただひたすら走った。
「父さん,母さん!!」
手遅れだった…。
後で聞いた話だと事故の衝撃でショック死だったらしい。
「俺はどうすればいいんだ…。どうすればいいんだよ!!」
「そういうときはゼウスって奴に頼めばいいんじゃねぇのか」
「バカ言え、俺はひのまるを背負ってる立派な日本人だ。って勝冴!おまえいつの間に。」
彼の名は桜井勝冴(さくらいしょうご)俺の無二の友人だ。
「犬の散歩の途中で見かけてなんか叫んでるから来たんだよ。」
「…」
今までの緊張感が溶けてなんだか泣けてきた。
泣いているのをみた勝冴は様子を見て「じゃあな」って悲しそうに告げた。
帰るところもない。
いったいこれからどうなっちまうんだ…。
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