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それからのあたしはまるでモルモットのようだった。
一体何のために必要なのか分からないまま、検査に次ぐ検査、そしてあたしの様子を大勢のお医者さんが見に来るようになった。
「新しい抗がん剤」の投与も始まったが、以前のような苦しみが襲ってきただけで、効いてるのか効いていないのかさっぱり分からなかった。
以前よりさらにやつれ、髪の毛もぱらぱらと抜け落ちたあたしを、見舞いに来たクラスメートたちは引きつった笑顔で激励した。
「学校……行きたいな。」
みんなで折ったという千羽鶴を枕元において友達が立ち去った後、あたしの口をついて出たのはそんな言葉だった。
最初に熱を出した日、学校を休むことになって危うくガッツポーズをしかけた自分が、今のあたしにはまるきり信じられない。
「元気になったらいくらでも行けるわよ。」
母さんの優しさが嬉しかった。
今のあたしにとって「学校へ行く」ことは、もう「将来の夢」みたいになっていた。
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