17人が本棚に入れています
本棚に追加
人生ってのは本当に行き当たりばったりだ。
今まで過ごしてきたマッタリとした日々が、このままずっと続くと思っていたのに。
それは無情にも、しかもアッサリと、なくなってしまう物なのだ。
俺はいつも通り、毎週テレビから流れている【赤いギャラドスを追え!】という番組を見ていた。
その日からだ。
俺のニート人生が音を起てて崩れ去ったのは。←
――――――…‥
「以上、×××でした」
あ~、結局今回もギャラドス見つけられなかったのか。もうマンネリ化して飽きてきちゃったなぁ。
この番組、いつになったら終わるんだろ?
まぁ、終わらなくても別にいいけどさ。
…さて。
やることもないし、下にいる母さんに飯でも作ってもらおうかな。
母「あら!N2k.!」
階段を降りるなり、母さんが大声で俺を呼びながら駆け寄ってきた。
…うん。いつもキレイだね、母さん。←
「へ? 何か用?」
母「何か用?じゃないわよ!
さっき たくあん君があなたを呼びに来たわよ?」
ふぅん。
俺に何か頼み事でもあんのかな。
あ、ちなみに【たくあん】は「一応」俺の友達だ。
母「何だかよく分からないけど、大急ぎなんだって!」
母はそれだけ言うと、そそくさとテレビの前に戻ってしまった。
たくあんが大急ぎなのはいつもの事だしな。
…でもまぁ、嫌だけど行ってやるべきか。
昼飯はその後でも大丈夫だし。
ガチャ
最初のコメントを投稿しよう!