Valentine's Day Kiss2

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せっかく進化するのなら、それに合わせたプレゼントがいい。 であれば、資金さえ用意できれば洋服を注文できる… そう、問題はその資金面なのであった。 「どう考えても足りない…無茶な仕事入れてもいいけど、それじゃピクシーも危険な目に合うしなぁ…かといって召還しないわけにもいかないし…困った…」 ちらりと部屋のホルダーに立てかけてある散弾銃SCATTER-SGに視線を向けた。 この銃は出回っている数も少なく威力もトップクラスであり今に比べるとまだまだ駆け出しの頃に入手し、以後愛銃として改造なども施し大切に使っている。 この銃を売ればハイピクシーになった時に着れる特殊な洋服を注文できる、ただしこの銃を一度手放せばもう二度と扱う日はこないであろう。 亮の資産でこの銃並の価値のあるものも、そこまででなくても高価なものもないという悲しい現状がどっぷりと重たい気分にさせていたのだった。
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