Valentine's Day Kiss1

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『どう考えても足りない…』 新宿バベルのスラム街を生活の拠点としているDB(デビル・バスター)月満亮のプライベートルーム。 ほとんど仕事で部屋を空けている状況ではあるのだが、ここは月満亮とその相棒悪魔ピクシーにとって「家」であり帰る場所であった。 広さはあまりないのだが、2つの部屋とは別にちょっとした納戸があり、ここをピクシーや亮が契約した悪魔の部屋にできそうだと思ったのがこの部屋を契約するに当たっての決め手である。 そして、亮自身の寝室と納戸で亮とピクシーそれぞれがそう呟いたのであった。 トウキョウが崩壊しもう随分時が流れたが、人々の生活はなかなか裕福にはならず、各地には悪魔も出現するので一般人から悪魔を守ったり出現する悪魔を調べたりと、DBの仕事は絶える事がなかった。 DB養成所時代教官であったスネークマンは亮が養成所を卒業した今では偉大な先輩DBとして他のDBをはじめ亮にも様々な仕事を依頼してくるため、幼い頃生活していた第三ホームへはDBになり住居を新宿バベルへ移した今でも足を運ぶ事も多い。 この日も一つの依頼結果をスネークマンへ報告するためにヴァーチャルルームという特殊な訓練が出来る施設へと亮はやってきていた。
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