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「悠!ほら見て!」
仕事を終えて帰宅した藤宮悠を玄関先で出迎えたのは、同居人である東城冬樹だった。にこやかな笑顔で立っている冬樹の手には一通の手紙が握りしめられいる。
「何かのオーディションにでも受かったのか……?」
怪訝そうな顔をしてその手紙を見る悠に冬樹はむうっと唇を尖らせた。
「悠、今の僕は日本を代表するくらいのトップアイドルだよ?今更オーディションなんて受けるわけないだろ……」
呆れながら言う冬樹に、悠は頭上に大きな?を浮かべながら「そういうものなのか?」と呟いた。どうも芸能界の仕組みには疎い悠である。
そんな悠に冬樹は呆れながらも手に持っていた封筒を渡した。
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