-序章-

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「エアメイル?」 「うん。それが届いた時、ビックリしたよー」  冬樹の言葉に悠は小さく首を傾げながら封筒を見た。宛名は悠と冬樹の連盟となっており、裏面には差出人の名前がある。その名を見て悠はハッとしたように冬樹を見た。そんな悠に冬樹は小さく笑って頷く。 「ね?ビックリだろ?」 「あぁ……正直、驚いたな……」  どうやらその差出人から手紙が届くのは、二人にとって相当驚く出来事のようだ。 「内容は?」 「まだ読んでない。一緒に読もうと思って悠が帰ってくるまで待ってたんだ」 「そうか。なら開けてみるか?」  そう言って封を開けようとする悠を冬樹は制止する。
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