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とりあえず特別教室や施設案内だけ、ということで、私は歩きながら自己紹介をする。
いざ、目の前にすると峰高君は本当に日本人らしくない。容姿もなんかキラキラしていて、少し緊張する。
「峰高君、だよね! 私、宇佐見ゆうか。よろしくね」
「ああ、よろしくね。宇佐見さん。僕はマサルで良いよ」
「分かった! マサル君ね」
マサル君が笑顔で話してくれたおかげで、自己紹介は無事終了。
「そういえば、マサル君の目って綺麗だね」
「だよな! 俺もそう思った!」
私が切り出した話題に、テツも食いついた。
「ああ、ハーフなんだよ。だから、日本とドイツを行ったり来たり」
「「へぇ~」」
「妬けるなぁ。双子のオレより顔そっくりだよ、二人とも」
ぼそっとタツが言った言葉に、私とテツは顔を見合わせ、何がツボに入ったのかマサル君とタツが声を出して笑った。
そ、そんなに表情がそっくりだったのだろうか……!
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