れっつ!

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  この双子が構ってくるのも、私がイジメられないのも、私がめちゃんこ強いから、に他ならない。 小さい頃からみっちり鍛えられた私は、そこらの細い男子に負けないのだ。中学の頃から同じ同級生は、私に近寄らない。 テツは、高校からこの道場の近くに引っ越してきた。剣道自体は小学生からやっていたとか。親の転勤でやってきたテツは、私との試合で負けてから、こんな風になった。 けじめだ、とか、カッコいいとか、言ってた気がする……。 タツは剣道をやってはいるが、昔から多趣味らしく、そこまで真面目ではなかった。それでもテツの手合わせに付き合ったり、時々竹刀を握ることもあるらしい。 タツが私に優しくする理由は、よく分からない。テツがやるならオレも、とかだった……多分。 思い返して分かったのは、私は二人に興味が薄いってことだったね!  
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