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学校に着くと、タツとテツはファンの子たちに手を振り、挨拶を返しながら教室を目指す。毎朝、よくやるなあと本当に感心する。
教室に入って席に着けば、葵がふわふわしたオーラをまといながら、私に寄ってきた。どこかに飛んで行きそう、だと少し思う。
「ゆう~おはよ。ああ、タツくんも」
「おはよ、葵。今日もふわふわね」
「葵ちゃん。おはようさん。まあ、オレはついでだけどさ」
葵は、なかなかタツを信用しない。
私に近付くヤツは皆信用ならないらしい。タツとテツは、良いヤツだと思うんだけど。何回言っても、葵は信用したらダメよと言う。
とって食われるわけじゃあるまいよ……。
「テツー!」
「はいはーい!」
テツは、明るい性格で元気いっぱい。運動も得意だから、朝は元気な男子と騒ぐことで忙しい。
だから、不思議とテツと葵は仲が良い。葵曰わく馬鹿だから便利なのだとか。
よくわからん!
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