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入ってきたのは、日本人じゃ有り得ない綺麗な赤毛に、エメラルドみたいな澄んだ色の瞳をした男の子だった。
男の子は先生の隣に立つと、こう自己紹介した。
「峰高マサルです。哉白高校から来ました。勉強は少し苦手だけど、よろしく!」
私の峰高マサルの第一印象は、綺麗な男の子、だった。
皆峰高マサルのルックスが気に入ったらしく、嬉しそうだ。チラホラと、カッコいいだのキャーだの聞こえてくる。
本当に、小説みたいだ。
「じゃあ、峰高くんは神田原くんの隣ね」
「「先生どっちのー?」」
「あ、テツくんの方よ」
「ほいほい。ならこっちー!」
分かりやすいように、テツは手を上げて峰高くんを呼んだ。
テツは、こういうとこ優しいからね。
「よろしくな!」
「うん」
後で私も、仲良くなろう。そう決めて、昼休みに話しかけることにした。多分、1時間目の後は無理だと思うから。
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