自己防衛の代償

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どれくらい眠ってたんだろう、何だか悪い夢を延々と見ていたような気がする・・・。 纏まり付いた嫌な気分を払うように頭を振り、だるい体を起こす。 「・・・?」 ここは何処?真っ白な部屋。 今寝ていたベッドの他には戸棚やチェストが置いてあるけれど、使われた事が無いのか、汚れ一つも付いていなかった。 「あ!良かった、目が覚めたのね」 突然ドアが開き、髪の長い女の人が入ってきた。 「ここはお兄ちゃんの家よ。呼んでくるから、ちょっと待っててね」 女の人はそれだけ言うとまたすぐ部屋を出ていってしまう。 ・・・今の人は誰なんだろう?お兄ちゃんって?
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