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車を走らすこと僅か3分、拓也の家に到着する。
「よっ、お待ち。」
この時既に拓也は玄関口で待ち構えていた。
「ハハッ…
相変わらずボロい車じゃないッスかぁ」
「拓也…
お前だけには言われたくない…」
端から見れば皮肉に聞こえるが、小学時代からの付き合い。
これでも挨拶を交わすようなもので真に受けることは滅多にない。
「あれ?お前、梶ちゃんじゃねぇか?」
「梶、元気だったか?」
「兄様、この人誰ぇ?」
海斗と拓也は梶に気付くと途端にテンションが上がる。
零児と梶、海斗に拓也は同じ小学で同じクラス。
梶を除けば高校まで同じであり、付き合いは長い。
拓也を兄様と言った白石は拓也いわく人見知りが激しいらしい。
そういえば初めて白石と会った時もこんな感じだったなぁ…
拓也の後ろに隠れる様は。
拓也と遊ぶ度に白石がいたので何度か接触するうちに警戒心が解けたのか今では懐かれているけど…
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