第一章

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放課後になり、新と騎士は一年生のクラスに向かった。 「蜜香。」 ちょうど教室から出てきた蜜香に新が声をかけた。 「あっお兄ちゃん。」 「こんにちは。蜜香ちゃん。」 騎士は蜜香にニッコリと微笑みかけた。 「あっこっ…こんにちは。えっと萌花を迎えに来たんですか?」 「うん。それもあるけど、蜜香ちゃんとも帰りたくて来ちゃった。」 騎士は極上のスマイルでさらっとそんなセリフを言った。 「そっそうなんですか。」 蜜香は顔を真っ赤にした。 新も何故か自分までも恥ずかしくなり顔を赤くした。 騎士ってスゲー…。 あんなセリフをさらっと言っちまうとか。 こりゃ蜜香、イチコロだろうなあ。 「あっそうだ!萌花ならもうすぐで戻ってくると思いますよ。」 「なんで、教室にいないんだよ?」 新は疑問に思い、蜜香に聞いた。 「告白の呼び出しだって。」 告白の呼び出し…。
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